ハリや弾力を保つ重要な役割
プロテオグリカンとはあまり馴染みがないもしれませんが、魚のサケの氷頭と呼ばれる鼻軟骨から抽出して得られる糖タンパク質です。
2007年以降に精製する技術が確立され、サケの鼻軟骨から高純度かつ大量にプロテオグリカンを抽出することが可能となりました。
化粧品に配合される場合はヒアルロン酸やコラーゲンと同様に皮膚の真皮の潤いや弾力を保ちます。
コラーゲンから進化
コラーゲンは、肌表面に対して保湿と荒れた肌を整える効果があります。
水溶性コラーゲンから安全性を高めたものがアテロコラーゲンです。
さらに、アテロコラーゲンを酵素処理し、分解したものが加水分解コラーゲンで、コラーゲンペプチドとも呼ばれ、分子量が数百~数千とかなり小さくなっていて肌によくなじむのが特徴です。
ターンオーバー
精製水で豚、馬、羊の胎盤から抽出したエキスです。
表皮のパワー
18世紀中期にスイスで長期保存用を目的として品種改良された「ウトビラー・スパトラウバー」、というリンゴの品種があります。
この品種には抗酸化力の強い幹細胞が働いており、収穫後4か月間、腐らず味が変わりません。
その幹細胞を抽出し、培養したものを「リンゴ果実培養細胞エキス」と呼びます。
母なる樹
白樺(シラカバ)の幹に穴をあけて得られる無色透明のサラサラした溢出樹液です。北欧などでは、『母なる樹』と呼ばれています。
メラニン色素の生成を抑制、
有効成分を浸透
アスコルビン酸にグリセリンを付加したビタミンC誘導体がビスグリセリルアスコルビン酸です。
ビスグリセリルアスコルビン酸は、皮膚内の酵素で分解されビタミンCとして徐々に働くため、安定性と持続性が高く、新規の持続型ビタミンC誘導体とも呼ばれています。
肌に皮膜を貼って水分を逃がさない
スクワランは、深海に生息するサメ類の肝油から得られるスクワレンに水素添加した無色透明の液体オイルです。
非常によい感触で皮膚刺激もほとんどなく、とくに肌に皮膜を貼って水分を逃がさない優れたエモリエント効果が期待されます。
古代キリシアの時代からあるハーブ
シソ科植物セージの葉から水、エタノール、BG(1,3-ブチレングリコール)、またはこれらの混合液で抽出して得られるエキスです。
毛髪や皮膚を優しく適度な脱脂力
水分解シルクとラウリン酸との縮合物です。
トリートメント効果が高く、毛髪を洗浄するには最適な洗浄効果が期待できます。
世界中の数あるバラの中でも最高級のバラ
ダマスクバラは、世界中の数あるバラの中でも濃厚で甘い香りが特徴で最高級のバラと言われています。
その特徴的な芳醇で甘い香りから香料目的のことが多く、ダマスクバラ花水として天然の香料として使用されます。
脂肪酸の高級アルコールエステル
ホホバの種子を圧搾・精製して得られる黄色の液体ロウです。(液体なのでオイルという言葉が使用されています。)
ホホバはアメリカ南部の砂漠に生育しており、根が地中深く伸び、砂質土を固定し、微量な湿分を集水することで12ヶ月~18ヶ月続く干ばつに耐えることができます。
分子の中に非常に多量の水分を含む
乳酸菌などの微生物を用いる発酵法により得られるものが主流で、わずかに特異なにおいのある白色~淡黄色の粉末です。
ヒアルロン酸Naは分子の中に非常に多量の水分を含むことができます。
神経を落ち着かせて、
生き生きとしたお肌を保つ
ハーブの中でも人気の高いラベンダー油は、オーガニックのコスメやナチュラルコスメでよく使用されています。
ニキビ用の化粧品などにも使用されています。
肌の上でも溶けるバター
中央アフリカに自生するアカテツ科植物シアの果実や種子から得られる白色~淡黄色のオイルで、融点が28℃~45℃と低く肌の上でも溶けるバター状の塊です。
シアは樹高が15mにもおよぶ喬木であり、中央アフリカに広く分布しています。
収穫した100kgの果実採油されるのは
わずか1~2リットルだけ
主に広葉樹アルガンの種子から抽出される油です。
アルガンの木は数年間1滴も雨が降らなくても枯れないという強靭な生命力があるといい、根は地表から100m下の水分を探し出し、葉は空気中の水分を吸収することができます。
肌を柔らかく湿潤
オリーブの果実を圧搾して得られる淡黄色~淡黄緑色の植物性油脂です。
オリーブは中央アジア由来の植物で、今日では地中海沿岸や南アフリカ、中央アメリカなど広く栽培されています。
同じ油脂のベース成分でもスクワランやミネラルオイルと違って、肌を柔らかくして水分の蒸発を防ぐためエモリエント効果もあります。
日本では古くから伝わる
日本原産のツバキ科植物である椿の種子を低温圧搾して得られる無色~微黄色の油脂です。
日本では古くから整髪油として重宝されてきましたが、近年では椿油の優れた成分や特質が再注目され、石けんやスキンケア化粧品の基剤や食品の原料など様々な分野に広がっています。
肌につけると独自の清涼感
サリチル酸とメチルアルコールとのエステルで、強いウィンターグリーン系の香気および清涼感を有する油溶性の成分です。
消炎効果と独自の清涼感が実感力の向上につながるため、肌を引き締める収れん化粧品にも使用されます。
また、肌につけると独自の清涼感があり、フケ、カユミなどを防止する目的で育毛化粧品などのヘアケア製品に使用されています。
パラベンフリー
グリセリンに2-エチレンヘキシルアルコールを結合させたグリセリン誘導体です。
グリセリンと同等の効果がありますが、エチルヘキシルグリセリンは防腐剤を軽減・不使用目的の化粧品に配合されています。
水分量増加
バラ科植物ノイバラの果実から水、エタノール、BG(1,3-ブチレングリコール)、またはこれらの混合液で抽出して得られるエキスです。
ノイバラは、最も一般的な野生のバラで、果実は偽果ですが、薬用には赤く成熟する一歩手前の少し青みがかったものを採取し、それを乾燥して用います。
天然に存在する液状の油脂と同じ構造
2-エチルヘキサン酸とグリセリンのトリグリセリドで天然に存在する液状の油脂と同じ構造を持った低粘性の液状オイルです。
化粧品に配合される場合は酸化安定性に優れ、ベタつきがなく柔軟効果に優れており、水分の蒸発を防ぐエモリエント効果が期待されこれら多くの理由から成分がブレやすい天然油脂に代わって多くの化粧品で使われています。
さっぱりした感触
グリセリンなどと同様の無色透明の多価アルコールでさっぱりした感触の成分です。
抗菌性を有しておりBG(ブチレングリコール)よりはるかに低濃度(5%以下)で抗菌性を発揮するため、化粧品に配合される場合は、防腐剤を使いたくない化粧品のベースとして配合されることが多いです。